onihan

Beethoven　male vocal

May 29th, 2024suno

歌词

[Intro] [Verse] 春は素晴らしい。びこうをくすぐるジンチョウゲの香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。夏が待ち遠しい。僕の名を呼ぶ君の声に、せみしぐれも蚊帳の外へと消える。秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君はともしびのように儚く、美しい。冬は「お前、何きもち悪い文章書いてんの？」はんじょう！？え、どうして？いつの間に？「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。「好きな子でも出来たのかよ。」そ、それは。「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。春風に乗り紙屑は青空を舞う。 [Bridge] 2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。 [Outro] [end]